観客との距離による分類
クロースアップマジック
小人数の観客と向かい合って演じる奇術を、クロースアップマジックという。テーブルを前にして乱交 行われることが多く、テーブルマジックとも言われる。カードマジックやコインマジックはクロースアップマジックとして演じられることが多い。他にも煙草、輪ゴムなどさまざまなものが道具として使用される。観客の選んだトランプを当てるなど、逆援助観客が参加する楽しみがある。英語表記は"close-up magic"であり、「クロース」と濁らないで発音する。
路上などで通りすがりの人に演じるストリートマジックや、レストランやパーティーなどでマジシャンがテーブルを巡回してマジックを見せるテーブル・ホッピングなどのジャンルがある。ストリートマジックは日本ではあまり普及していないが、TVではセロ、Dr.レオン、ピーター・マービー、マルコ・テンペストなどがTVではなくストリートマジックを行っている人物ではアッキー、天河磨月、MIKITOなどが行っている。
ステージマジック
大人数を前に舞台の上で行われる大規模な奇術をステージマジックという。ハトや宝石、トランプなどが出現・消失したり、さらには人間の出現や消失、人体の切断、爆発からの脱出などの派手な演出がなされることが多い。特に大規模なものはイリュージョンと呼ばれることもある。
サロンマジック
クロースアップマジックとステージマジックの中間的な奇術をサロンマジックという。出現系の派手な演出を比較的近距離から楽しめる。また、観客の参加度も高い。パーラーマジックとも呼ばれる。
道具による分類
カードマジック
カード(トランプ)を用いたマジックをカードマジックという。また、カードマジックを演じるマジシャンのことをカーディシャンという。
日本ではトランプと呼ぶことが多いが、本来はトランプとは切り札という意味である。
特に数枚のカードだけを用いて行う場合はパケット・トリックという。
コインマジック
コインを用いたマジックをコインマジックという。
コインは小さいのでクロースアップマジックとして演じられることが比較的多い。
ロープマジック
ロープを用いたマジックをロープマジックという。
クロースアップ・マジックから、サロンマジック、ステージマジックまで幅広く演じられる。
シルクマジック
シルク(絹のハンカチ)を用いたマジックをシルクマジックという。
ロープマジックと同様に幅広く演じられる。
イリュージョン
ステージマジックの中でも仕掛けを利用した大掛かりなものをイリュージョンという。
ただし、ロープからの脱出やアームギロチンなど、大道具とはいえないものであってもイリュージョンマジックと呼ばれている場合もある。またラスベガスをはじめとする諸海外では、大道具を使わないステージマジックであっても、幻想を見せるエンターテインメント全体をイリュージョンショーと呼ぶことが多い。